20代で死ぬOLの哲学

20代で死ぬことにした普通のOLが時に明るく時に陰湿に日々の記録やひん曲がった哲学を残します。2019〜

呪いの言葉

 

敬愛するバンドが

軽々しく「生きろ」と言ってくる。

 

軽々しく、は語弊か。

力強く、無責任に、が正しい。

 

 

今日、久しい友人に会った。

とても泣いていた。

彼女が幸せであってほしいと願う。

 

私は彼女が好きだ。

彼女も私が好きだ。

それはわかる。

けど、彼女には好きな人がたくさんいる。

 

彼女にとって私は

多くの好きな人の1人。

私の代わりはたくさんいる。

 

そんな彼女から別れ際、

「長生きしてね」と言われた。

 

 

私は答えない。

答えないが、「あなたもね」とだけ伝えた。

 

 

普段の私なら未来の想像なんてしない。

彼女にとって私の代わりはいるのだから

なおさらだ。

 

でも、その時、

弱った彼女の目の前にいたのは私だ。

だから、

「おばあちゃんになっても話そうね」と、

遠い未来で一緒にいようと

めずらしく約束をした。

 

 

彼女と別れ、1人帰路を急ぐ。

 

「長生きしてね」

「おばあちゃんになっても」

 

 

 

 

それはまるで呪いの言葉のように思えた。